友情も金次第・・・レンタル親友の泉
路上で1人で弾き語りをする路上ミュージシャン
だれも彼の曲を聴いていませんが、彼の前には彼の曲が好きだと言ってくれる1人の男が
「みんな気付かないだけだよ。俺はお前の作る曲が好きだ!」
その男の名前は秋山泉
路上ミュージシャンを必死に励まし、それを聴いた路上ミュージシャンももう少し頑張ると前向きに
「なあ、写真撮ろーぜ。友情の記念にさ!」
と泉と肩を組みスマホで写真を撮ろうとすると
泉の表情は一変
冷めた表情で、
「すみません。写真撮影はオプションで―、撮影のみは5枚まで千円」
実は、泉と路上ミュージシャンは知り合いでもなんでもなく、お金で雇われた「レンタル親友」だったのです
お金次第で完璧に親友を演じるレンタル親友・・・それが泉でした
それを聞いた路上ミュージシャンは、手を震わせながら泉にお金を手渡します
笑顔の泉と、引きつった顔の路上ミュージシャン2人で写真を取ります
お金のために演じる泉・・・常連客はただ1人
「あんなひと昔前に流行った頃の焼き増しみたいな曲、ぜってー流行らねーよ」
自宅に帰った泉は悪態をつきます
しばらくすると、バイト先のマネージャーから泉のもとに電話が・・・
「料金外の態度の裏表が激しすぎるって」
先ほどの路上ミュージシャンからマネージャーんクレームが入ったみたいです
「金を貰って『親友』やってるんだから、当たり前でしょう!逆にキッチリ金を貰えれば、大概のことはやりますよ俺は」
と反論する泉
マネージャーは、単発のレンタルだと好評を得ている泉に、もう少し柔軟な対応をして欲しいと言います
そして、マネージャーは泉の唯一の常連客である「槙田誠二」から依頼が入ったことを泉に伝えます
常連客の誠二は金払いが良く、毎回オプションパックを付けてくれる泉にとっては神客でした
「彼だけは逃がさないでよ?」
とマネージャーから念を押される泉
『友達なら手を汚そう』についてはこちらにも詳しく書いたので、ぜひご覧ください♪